<箱根駅伝>留学生ランナーが変える箱根予選会地図。過去最多の9名出場

2018年の箱根を目指す予選会には留学生が9人も出場予定だ(写真は2017年箱根駅伝イメージ)

 前回は7分の3だったが、今回は9分のいくつなのか? 2018年正月に開催される第94回箱根駅伝の予選会が10月14日に東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園20キロコースで行われる。参戦する大学は49校(上位10位までが本戦の出場権を得る)。そのエントリーを見ると、留学生を擁する大学が9校もあった。これは過去最多だった前回を2校も上回るものだ。

 前回は創価大、拓大、日大、東京国際大、日本薬科大、武蔵野学院大、桜美林大の7校が留学生ランナーを起用して、創価大、拓大、日大の3校が予選会を突破した。その一方で、日本人選手だけで臨んだ中大が、日大に44秒届かず落選。最多14回の総合優勝を誇る超名門が、最多連続出場を「87」で途切れさせている。

 今回は前回の7校に加えて、正月の箱根駅伝で17位に終わった山梨学院大、今季からケニア人選手が入学した国士大が留学生をエントリーしている。箱根駅伝の「国際化」といえば響きはいいが、予選会に出場する留学生の大半はケニア人。いずれも、その「走力」を見込まれて、奨学生として来日している。

13年前、箱根駅伝で12回の優勝経験を持つ日大にケニア人留学生が入学したときには、多くの関係者が驚いた。だが近年は、箱根駅伝の出場を果たすには、留学生の力が必要不可欠な時代になりつつある。

 9月上旬に行われた日本インカレでは、5000mでレダマ・キサイサ(桜美林大)が13分35秒19で、1万mでサイモン・カリウキ(日本薬科大)が28分20秒50で優勝。箱根や全日本大学駅伝に出場したことのない大学の留学生が「大学一」に輝いた。しかも、ふたりは昨年の大会で長距離2冠に輝いたパトリック・ワンブィ(日大)を抑え、日本人トップにそれぞれ12秒と24秒という差をつけている。

 日本インカレでは優勝した留学生と日本人トップで5kmあたり12秒というタイム差がついており、20kmだと単純計算で48秒差にもなる。その実力差は予選会でもハッキリしている。前々回はトップ3を留学生が占めて、前回は2区で区間賞に輝いた鈴木健吾(神奈川大)が3位に食い込んだ以外は、上位6位までを留学生が占拠した。今回も日本人選手が留学生に真っ向勝負するのは難しく、留学生の集団がハイペースで進み、その後方で日本人が大集団を形成することになるだろう。

 では、留学生を擁する9校のうち何校が予選会を突破できるのか。