アルバ.it レーシング-ドゥカティ 2017年SBK第6戦イギリス レースレポート

SBK英国ラウンドのレース2で、デイビスが3位表彰台を獲得

 2017スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦の英国ラウンドがドニントンパーク・サーキットで開催され、Aruba.it Racing – Ducatiチームのチャズ・デイビスは、母国のファンが見守る中、苦戦を強いられながらもレース2で表彰台を獲得した。マルコ・メランドリは、レース1で表彰台争いをしながらも、強風の影響を受けて4位でフィニッシュした。

レース1

 予選とスーパーポールで力強い走りを見せたAruba.it Racing – Ducatiの両ライダーだったが、土曜日のレース1ではそのパフォーマンスの再現は叶わなかった。その原因は、金曜日と一変した天候。路面温度は10℃以上も低くなり、ドニントンには強風が吹き付けた。メランドリとデイビスは苦戦を強いられ、4位と8位でチェッカーを受けた。

 メランドリは、スーパーポールで5番グリッドを獲得。レース序盤はパフォーマンスが上がらず、7位まで順位を落としたが、そこから徐々にペースを掴んだ。3位までポジションを上げた直後のコーナー出口で風の影響を受けた。加速でフロントがリフトしたタイミングで強風にあおられ、コースアウトを余儀なくされ4位でフィニッシュした。
マルコ・メランドリ
 チームメイトのデイビスは予選3番手。スタート良く首位を奪い、序盤は1分27秒台前半で力強く周回した。しかし、7周目のターン12でクラッシュ。14位でレースに復帰して最終的に8位でチェッカーを受けた。

レース1のコメント:
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing – Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – 4位

「今日は風にやられた。レース中はマシンがかなり振られたうえ、フロントをリフトさせたまま走るケースが多かった。そのため、最終ラップでコースアウトしてしまった。表彰台を逃したこと以上にマシンの挙動を抑えられなかったことが悔しい。フロントエンドに信頼が置けず、リアグリップも不足していた。昨日、100パーセントではない状態で走った時のパフォーマンスも再現できなかった。走りながら考えなければならないことが多すぎた。そういう状況では、思ったようにプッシュできなくなる。明日はポールポジションからスタートできるが、まずはしっかりとペースを掴まなければならない。レース2までにアイデアを検討して、それができるようにしたい」

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 8位

「スタート直後は素晴らしいペースで走れていたので、クラッシュが悔やまれる。昨日は安定感を欠いていたが、クルーが夜を徹して仕事をしてくれたおかげで、ライバルにプレッシャーをかけることができた。残念ながら、最終コーナーでミスを犯してしまった。あのセクションはかなりバンピーだ。フロントブレーキをかけるタイミングが少し早すぎた。そのせいでフロントから荷重が抜けるタイミングも早くなってしまった。勝者と敗者を分けるのは些細な差でしかない。良い面に目を向けると、クラッシュ後にマシンを起こし、チャンピオンシップにとって貴重なポイントを獲得することができた。明日のレース2では、トップチェッカーを受けられるように、本来の走りを見せたい」

アーネスト・マリネッリ(スーパーバイク・プロジェクト・ディレクター)

「今日は期待を下回る結果しか得られなかった。チャズのクラッシュが残念でならない。彼はクラッシュ前も後も力強いペースで走行していた。ポジティブに考えれば、あの状況で8ポイントを獲得できたのは悪くない。マルコは、残念ながらフロントとリアに問題を抱えていたが、まだ改善の余地は残っている。ふたりがレース2でやり返せるよう最善の努力を続ける」

レース2

 レース2では、デイビスが力強い走りを見せて3位でフィニッシュ。メランドリは、テクニカルトラブルによりリタイアを余儀なくされた。

 序盤、直前でライバルがクラッシュ、これを避けようとしたデイビスはコースアウトを強いられ、一気に17位まで順位を落とした。しかし、ここからの挽回が凄まじく、母国ファンの目の前で3位入賞、堂々と表彰台に登壇した。

 一方、ポールスタートのメランドリは、4位走行中の10周目にトランスミッションにトラブルが発生。表彰台フィニッシュが期待される中でレースを去らざるを得なくなった。

 Aruba.it Racing – Ducatiは、6月16〜18日にイタリアのミサノで第7戦を戦う。ドゥカティにとって第2の母国ラウンドに向けて、来週水曜日と木曜日に同サーキットでテストセッションを開催する。

レース2のコメント:
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 3位

「2台のカワサキより前でフィニッシュできれば良かったが、今日は3位が最高のリザルトだと思う。スタートが悪かったので、苦戦を強いられた。スタートの混戦に巻き込まれた挙げ句、目の前でクラッシュが発生した。ゲームのマリオカートみたいなレースだった。だが、地元ファンの前で表彰台に立てたことが重要だ。終盤、ファン・デル・マーク(マイケル:ヤマハ)に接近した時はかなりリアを酷使していて、あまりグリップがない状態だった。だが、彼のスリップについて、ミスを犯さずにどこでオーバーテイクできるか瞬時に分析した。かなりの接近戦だった。ドニントンパークとはこれまであまり相性が良くないが、そこでこれだけ走れたのだから、今後の展開は悪くないと思う。ミサノに向けて確かな手応えが得られた」

マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing – Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – リタイア

「厳しい週末だった。イモラ以降、いくつかの問題が発生している。スロットルを開けるとマシンが暴れて、シフトチェンジ中にリアがリフトアップしてしまい、スロットルを閉じてパワーダウンさせなければならなかった。今日は、バイブレーションのせいでフロント・スプロケットが落下してしまった。昨日よりもバランスが良く、フロントのフィーリングもあったので残念だ。こんな状況ではあったが、表彰台争いに絡めたことがプラスだ。チームはパッケージを進化させるためにハードワークを続けている。来週のテストで開発を進めたい。もう一度優勝争いをするためにもできるかぎり早い時期に打開策を見つけるつもりだ」

ステファノ・チェッコーニ(Aruba S.p.A CEO兼チーム代表)

「今回は我々のポテンシャルにふさわしいリザルトは得られなかった。チャズはいくつか不運に見舞われながらも、素晴らしいライディングで表彰台に立ってくれた。マルコはメカトラブルでリタイアを余儀なくされたが、表彰台争いに加われることを改めて示してくれた。今回の苦々しい気分は、地元ファンが大挙するミサノで払拭したい」