琢磨インディ500密着:最終プラクティスは充実の1時間「これまで走った中ではもっとも良い感触」

 インディ500レースウイークの金曜日はカーブデイ。決勝レース前の最後のプラクティス走行が行われる。

「カーブデイではたぶんセッティングを大きく変えるだろうし、そこで良い方向が見つからなかったら考えます……」。月曜日のプラクティスでは渋い顔をしながらそう言っていた佐藤琢磨だが、レースの行方を左右しかねないほど重要なセッションとなった。

 午前11時からのプラクティスは1時間。琢磨のサイドポンツーンには新しいスポンサーも入り、ヘルメットにはライブ用のカメラも付いた。


カーブデイから30号車のサイドポンツーンには新たなスポンサーが

 グリーンフラッグと同時にコースに出て、ピット作業のプラクティスもしながら、アウトインを繰り返した。本格的にペースを上げてくると琢磨はスピードに乗って224.815mphをマークしてリーダーボードのトップに躍り出た。

 気温も徐々に上がり、路面コンディションも今までよりも暑くなった。

 完全にレースシュミレーションの1時間で、琢磨は6番手のタイムで終えた。このセッションでタイムが出たドライバー、出なかったドライバーははっきりとわかれ、ペンスキー勢はウィル・パワーが7番手止まり。ポールポジションのエド・カーペンターは14番手だった。

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの3台は琢磨6番手、セルビア11番手、グラハム21番手。全体的に底上げしたように思える。

 3台でテストメニューの分担はあったのかと聞くと「もう各マシンごとに最終的な煮詰める段階なので、事前にテストプログラムを手分けすることはなかったが、この後データは確認し合うと思います」と琢磨は答えた。

「忙しいセッションでしたが充実していたと思います。足回りを中心に4回セットを変えられました。この後データを見て最終的にどうするか決めると思います。まだ満足はしてないんだけども、これまで走った中ではもっとも良い感触だったと思います」

 琢磨の表情からも険しさは消え、より充実した前向きなコメントが口から出てきた。レース前の大詰めで明るい兆しが見えてきたことは、琢磨にとってもチームにとっても、そして応援するファンにとっても、良いニュースだろう。


インディアナポリス・モータースピードウェイを訪れた琢磨ファンクラブの皆さんと記念撮影

 明日土曜日はオートグラフセッションやダウンタウンのパレードで一日を過ごし、いよいよ日曜に102回目のインディ500がスタートする。